武道を分析すると、弟子が訓練を続けた結果として、身体的な戦いのために準備された戦闘技術の集まりとみなすこともできる。 

しかしながら、武道の創始者がしたようにわれわれもするならば、武道は体、精神、心すべてを関与させ活動させることを要求する精神的な道である。その目的は単純に、学ぶものをより良い人間たらしめようとすることである。ゴールや運命ははっきりしないものであるが、その道と目的ははっきりしている。よりよい人間とは、その体、精神、心をコントロールし、その内なる調和はもちろんのこと、その調和を外の世界、自然と兄弟人類にも存在させるものである。

「安全な岸にたどり着くまでこぎつづけよ」と彼らは言った。しかし岸はもうここにある。訓練と洞察はひとつであり、共にある。

これがわれわれの道程標である。